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雪の写真家 ベントレー

「雪の写真家 ベントレー」
ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン 作
メアリー・アグアリアン 絵
千葉 茂樹 訳
- BL出版

雪の結晶 英語では、スノーフレークyeah.gif


○おはなし
 ウィルソン・ベントレー。
1965年、アメリカの田舎町、バーモンド州ジェリコに生まれた彼は、幼いころから、雪の美しさに惹かれていました。
 6本枝からなる雪の結晶。この最高のデザイン、自然の作る美しい形。
かあさんに顕微鏡をもらったベントレーは、雪の結晶をスケッチしました。15歳の時から3年間、毎年100枚ほどのスケッチをしたベントレー。しかし、スケッチが完成する前に、結晶は消えてしまいます。
 ベントレー、17歳の時。顕微鏡付きカメラの存在を知ったベントレーのために、母さんと父さんは、貯めていたお金でその顕微鏡付きカメラを買い与えました。
(表紙の画像にあるのがその顕微鏡付きカメラです。)

 ベントレーは、寒さも気にせず、何度も失敗を繰り返しながら、雪の結晶を撮り続けました。冬が終わり、また次の冬が来ました。その冬、工夫を凝らし、やっと結晶を写すことができたのです。
 
 そんなベントレーを村の人たちは笑いました。しかし、ベントレーは家族の愛情に見守られ、結晶を撮り続けます。

 雪の結晶は、目に見えないほどのちりから、水の粒がくっついて枝を伸ばしてできていくこと。同じ形をした結晶は存在しない。

 人生をかけて結晶を撮り続けるベントレーの写真は、画家やデザイナーに認められました。雪について学ぶ人たちにとって入門書になりました。
 田舎の農夫が、世界的な「雪の専門家」となったのです。
やがて、科学者たちによって、ベントレーの雪の写真集ができました。ベントレー60歳の時でした。

 小さな村に舞い降りた雪の神秘的な美しさは、現在、この写真集によって、世界中に届けられています。

さあ、あなたも、ウィリーのことを思いながら
手袋の上に落ちてきた雪を、見つめてみませんか?


○KABA
 小学生の頃。理科の時間に雪の結晶について習いました。教科書には雪の結晶の写真。何気なく見つめたその写真。ふうん、でも、見たことないなー。なんて思いながら、ぼんやり眺めていました。
 温暖化といわれていないその時分。冬はよく雪が降りました。運動場はワンシーズン雪に覆われていました。そんな時分のことです。
 理科の授業で雪の結晶について習った私たちは、下校途中で大興奮したのです。
だって。手袋の上に降り落ちた雪。「結晶だ!」
誰もかれもが手のひらを空に向けて、雪を受け止めていました。そして、手のひらをじっと見つめていました。
 ちゃあんと、枝分かれしている様子が見えました。なんともちっちゃな、なんとも美しいその形。誰の結晶がきれいか、比べあいました。
その時まで。意識して見たことがなかったけれど、降ってたんだ、雪の結晶。私のところに降ってたんだ。それがうれしくってたまらなかった。
 こんなにちっちゃな粒なのに、複雑なデザインをなしている。そのまま宝物にしたい。でも、はかなく消えてしまう結晶。どんどん限りなく降ってくるけれど、それを留めておくことができない。

 上に書き出してある、この絵本の最後の一文。これを読んで思い出したんです。
そうだ。私、経験あるわ。雪の結晶をこの手に受け止めたことある!!
 あの時の感動、思い。思い出させてくれたことに、この絵本に感謝。そして、改めて、ベントレーの偉大さを感じました。だって。私なんて、感動したものの、今の今まで忘れてたもの。思い続けて実現する力。ベントレーに大きな生きる力を感じます。
 そして、それを支えた家族愛。高価な顕微鏡付きカメラを買い与えてくれた両親。そして、多くは書かれていませんが、写真をつり続けるベントレーを、一緒に住む兄家族も支えてきたのでしょう。
 ベントレーのひたむきさ。それを支えた家族愛に拍手。

 ところで、雪の結晶を手袋に受け止めることって、今でもできるのかな?雪の結晶ができるのは、特別寒い日。雪が降ることはあっても、結晶ができるほどではないので、なかなかその機会に恵まれそうにありません。残念。



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*リンクな絵本やグッズたち*
この絵本に関連するものや、タイトルをキーワードに他の絵本を紹介します。



*「雪の結晶」の本たち*
「Snow Crystals (Dover Photography Collections)」
2000以上もの雪の結晶



「Snowflakes in Photographs」
上の「スノーフレーク」から、代表的な結晶を抜粋したもの




「スノーフレーク」
撮影したパトリシア・ラスムッセンは、ベントレーに影響を受けた人。そして、解説をするケネス リブレクトは、雪の結晶を研究する大学教授です。



*「ベントレーと出会える」絵本*

「ジェリコの夏」
12歳の少女ドーシは、夏休みの2週間を過ごすためにニューヨークから
田舎町ジェリコへやってきました。
その隣人にベントレーの姿が。


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コメント

なずなさんへ

先日、綿毛のように雪が降りました。なんとなく結晶のように見えるのですが、イマイチ・・・・。自分の目で見てみたい、と思うのですが、難しいですね。
TBありがとうございます。

この絵本、長男が学校の図書館で司書の方に
読み聞かせてもらったものです。息子は写真集が出てまもなく
亡くなるというところが悲しかった…と私に教えてくれました。
ベントレーの生涯同様、この絵本も派手なところはないですが、
雪が降るたびこの絵本のこと、ベントレーのことを
思い出しそうな気がします。TB、よろしくおねがいします。

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雪に魅せられ、雪の結晶の写真を撮るために一生を ささげたウィルソン(ウィリー)ベントレー。 ひたむきな彼の一生を、美しい版画で描いた...

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