なまえをみてちょうだい
| 「なまえをみてちょうだい」 | あまん きみこ作 西巻 茅子絵 − フレーベル館 |
名前が持ち主を教えてくれる

○おはなし
えっちゃんが、お母さんからもらった赤い帽子。裏には、青い糸で「うめだえつこ」と書いてあります。
えっちゃんが帽子をかぶって出かけようと門を出ると、強い風が帽子をさらって行きました。
帽子は野原まで飛んで行きました。えっちゃんが野原へ行くと、赤い帽子をかぶったきつねが1匹。「あたしの帽子よ」。えっちゃんは「なまえをみてちょうだい」と言いましたが、その帽子には「のはらこんきち」。きつねの名前が書いてあります。
するとまた、強い風が吹き、帽子は畑まで飛んで行きました。えっちゃんときつねが畑へ行くと、赤い帽子をかぶった牛が1匹。そして帽子には「はたなかもうこ」。牛の名前が書いてあります。
そこへまた強い風が吹き、帽子は七色の林まで飛んで行きました。えっちゃんときつねと牛が林へ行くと、赤い帽子を持った大男がいました。えっちゃんが「なまえをみてちょうだい」と言ったのに、大男は帽子を食べてしまいました。
まだまだ食べ足りない大男。牛ときつねは風のように、走って行ってしまいました。けれどもえっちゃんは帰りません。
怒ったえっちゃんの体からは湯気がで、体は大男ぐらいに大きくなりました。
「かえしなさい」
大男はブルブルしぼんで見えなくなり赤い帽子が残りました。帽子の裏にはえっちゃんの名前があります。帽子を頭にのせると、えっちゃんは元の大きさになりました。
それから、えっちゃんは友達のうちに遊びに行きました。
(他、「ひなまつり」「わたしもいれて」「みんなおいで」)
○KABA
長男クンの宿題の定番、「本読み」。今はこのお話を習っていて、毎日1場面ずつ音読しています。さーて、お話の最後はどうなるのか。親の私は息子クンに読み聞かせをしてもらっているようで、楽しみにして聞いていました。
えっちゃんがお母さんに帽子の裏を見てごらんと言われて、名前を確認する場面。なまえをよみあげたえっちゃんが、「うふっ。ありがとう」と言うところを長男クンが感情こめて読んでくれるのが好きで、ここは、特に耳を澄ませて聞いていました。
いつも読み聞かせをする立場ですが、こういった息子クンに読んでもらえる機会はうれしい。本読みの宿題バンザイ。
あまんきみこさんといえばおにたのぼうし」や「きつねのおきゃくさま」(ブログ内で紹介しています→こちらのページ)のように、気を引き締めておかないとポーンと心を横殴りされたような、えーっていう悲しい結末のお話の印象がありますが、ここで紹介するお話のえっちゃんシリーズは、どこまでもかわいいファンタジーなストーリーでした。
そう。この本、シリーズになってるんですよね。図書館でこのシリーズを借りてきて読んでいるところです。なかなかおもしろかったのは、
「えっちゃんとふうせんばたけ」
ストーリーは
『赤い大きな風船をもったえっちゃん。風船には、「うめだえつこ」と書いてあります。風船のうめだえつこさんは、青い空へ行きたい。えっちゃんとこねこのミュウを連れて、どんどん空へ昇り、大きな白い雲へと着きました。白い雲には、風船畑で、迷子の風船を育てている男の子がいました。
あたりが白くなると、えっちゃんたちは元の場所へ戻っていました。空には白い雲が一つ。えっちゃんが、風船のうめだえつこさんにお礼を言うと、風船は秋空高く上り、白い雲に吸い込まれるように消えました。』
読み終わった後、「やっぱり飛んで行くんや。帽子と一緒や。」と、発見したかのように長男クンが言いました。ほんとだ。「うめだえつこ」と書かれたものは、飛んでいく運命にあるようです。
面白い発見です。
*この他の「えっちゃん」シリーズの本たち*
| 「えっちゃんの森」 森で出会ったたぬきにもらった「たぬき新聞」には、えっちゃんの写真が載っています。 |
| 「えっちゃんとミュウ」 えっちゃんの悪い夢だけを食べ続け、病気になったバク。ミュウだけがそれを知っている。 |
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