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ライギョのきゅうしょく

「ライギョのきゅうしょく」

阿部 夏丸 作
村上 康成 絵
- 講談社

それが自然の摂理yeah.gif


○おはなし
 ドーナツ池で暮らす、幼稚園からの仲良しのライギョとタナゴは、今日からそろって小学1年生。これまでと違って、教室は別々。「ライギョ学級」と「タナゴ学級」に分かれてお勉強をします。
 「ライギョ学級」の時間割は、水曜日の「卵の産み方育て方」以外の月火木金すべて「給食の食べ方」。
 「タナゴ学級」の時間割は、水曜日の「卵の産み方育て方」以外の月火木金すべて「かくれんぼのやり方」。
なんだかうれしい授業ばかりに思えます。

 でも、授業を受けた二人は、戸惑います。
「給食の食べ方」の授業=フナやタナゴなど、生きた魚をとって食べることの勉強。
「かくれんぼのやり方」の授業=ライギョたち大きな魚に食べられないため、身の隠し方の勉強。

 食べる、食べられる存在と、友達。

 二人の目の前で、
ニジマスが小さなワカサギを追いかけて食べています。
大きなナマズが、ザリガニを追いかけて食べています。

 ライギョの胸も、タナゴの胸もドキドキ、ドキドキ。

 気分を変えて、湧き水の谷の冷たい水にあたった二人。
そこにはハリヨの家があり、中には150個の卵がありました。
 「150個の卵。この中で、大人になれるのは、2匹か3匹。」

 ハリヨの話を聞いて、ライギョとタナゴは考えました。

 生まれた卵が全部大人になったら、ドーナツ池は満杯。
 大きな魚が、池の魚全部食べたら、おなかぺこぺこで生きてられない。

 ライギョがいないと困る。タナゴがいないと困る。

 タナゴは決めました。かくれんぼのチャンピオンになることを。
 ライギョは決めました。食いしん坊のチャンピオンになることを。

 明日も二人は学校で、給食とかくれんぼの勉強をします。



  

  ○KABA
長男クンが学校図書で借りてきた本です。「面白くて、ちょっと悲しい」とコメントをして、勧めてくれました。
 まだ、長男クンは「食物連鎖」や「弱肉強食」「自然の摂理」なんてことを、学校で習っていません。ライギョやタナゴが、肌で感じ自分で考え、「生きる」ために考え出した結論をどこまで理解しているのかはわかりませんが。きっと彼の中に、何らかの形で残っているんじゃないかなって思います。


 「弱肉強食」。これを頭で理解しても、実際受け入れる事って難しい。そう思っていました。そう。過去形です。「弱肉強食」。これが、すんなり受け入れられた経験があるんです。それは、新婚旅行で行ったアフリカでの出来事です。

 小学生の頃行ったサファリーパーク。動物たちの姿が見やすいように、車の通り道に生肉が餌として置かれ、ライオンがそれにパクついていました。正直、私はげんなりしました。その姿は、私のみたい動物の姿ではなかった。受け入れられなかった。
 それが。アフリカ、ケニアでこれに似たようで、全然違う光景を目にしたんです。
 どこまでも地平線が続くサファリ。1頭のシマウマを雌ライオンが食べていました。その横には雄ライオン。
 シマウマのあばら骨が見えだした頃、ライオンたちを取り囲む様にして少し離れたところに、ハイエナたちが身を潜めていました。さらに遠巻きには、体の小さいジャッカルたちが身を潜めていました。
 ライオンたちの食べ残しをねらうハイエナ。その残りをねらうジャッカル。
 この光景。不思議と嫌じゃなかった。ライオンの血のついた口元、そこを飛び交う蠅。それら全てが目をそらしたい光景ではなく、すとんと、私の中で受け入れられたんです。
 「弱肉強食」「自然の摂理」。大自然の中で営まれているこれらのことが、自然と私の中に入ってきた。
 ライギョと、タナゴ。自分たちの周りで、繰り広げられている出来事。それらを肌で感じてきた二人だからこそ、自分たちで考え、受け入れられたのでしょう。

 
 そう言えば。昔話の「ふしぎなたいこ」。
『不思議な太鼓を持ったげんごろうさんが、太鼓の力で自分の鼻を伸ばしすぎて、天の川の橋の欄干に、その鼻をくくりつけられてしまった。鼻をちじめたげんごろうさんが落ちた先は琵琶湖。それから琵琶湖には、ゲンゴロウブナが住む。』て言う話ですが、琵琶湖では、ブラックバスが増えて、生態系が変わってきているそうです。外来魚が、湖に増えるのは、密放流のせい。自然の摂理を変えたのは人間。昔話の内容まで、変えかえないですねー。


 安部夏丸さんも、村上康成さんも、釣り好き。この魚にまつわるお話には、思い入れがあるのでは、と思います。
 安部夏丸さんは、川遊びを提唱されてますね。いつだったか、フジテレビ系の番組で、川遊びを楽しまれているのを観たことがあります。
 近年。水の事故のニュースを観ると、子供の川遊びを怖いと思ってしまいますが、我が家は夏の川遊びが定番です。でも、安部夏丸さんが勧めている川遊びは、夏限定じゃないですね。そこに住む生き物を触れること。これ、面白そう。子供たちと、楽しんでみたい。



 
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