ザガズー ―じんせいってびっくりつづき
| 「ザガズー」 | クェンティン ブレイク 作・絵 谷川 俊太郎 訳 − 好学社 |
びっくり!て笑っちゃえ

○おはなし
ある時、ある所にいる幸せな夫婦、ジョージとベラ。楽しく暮らす二人のもとへ、ある日小包が届きました。
中身はちっちゃなピンクの生き物「ザガズー」。
なんて すてきなんでしょう。困ったところがないわけではない。でもザガズーの笑顔は幸せをくれます。
ところがある日。
ザガズーは、大きなはげたかの赤ん坊に変わっていました。
恐ろしいキイキイ声で鳴きます。
朝、起きてみると。
ザガズーは、ちっちゃな象になっていました。
壁にぶつかるし、何でも口に入れます。
朝、起きてみると。
ザガズーは、イボイノシシに変わっていました。
泥だらけで家中を走り回ります。
朝、起きてみると。
ザガズーは、怒りっぽい竜に変わっていました。
口から火を吹き、そこらじゅうを燃やしています。
朝、起きてみると。
ザガズーは、コウモリに変わっていました。
ぶら下がって、悲しそうに叫んでいます。
それからザガズーは、またイボイノシシになったり象になったり竜になったり…。
これじゃ頭が変になっちゃう。ジョージとベラが疲れ果てていると。
ザガズーは、妙な毛深い生き物になっていました。
一体ザガズーはどうなるのでしょう。悩むジョージとベラ。
わたしたち、どうなるの?
ところが、ある朝起きると。
ザガズーは、行儀のいい若者になっていました。
まもなくして、ザガズーは、ずっと一緒に生きていきたい女性ができました。それを、ジョージとベラに報告すると、
二人は、大きな茶色のペリカンに変わっていました。
じんせいってびっくりつづきですね!
○KABA
自分たちの時間をとっぷり楽しんでいるカップルのもとに届いたザガズー。二人の楽しい生活をさらに楽しくしてくれる贈り物♪とばかりに、ジョージとベラは、ザガズーでキャッチボールして遊びだす。
子育てを甘ーくとらえている典型的カップルの象徴のようなジョージとベラ。でも、いろーんな動物たちに変身するザガズーは、そんな典型的カップルのもとだけに存在するわけじゃないですよねー。
ほうら、あそこにもここにもザガズーは、います。泥を見つけたら、その上で寝転ばずにいられない、この子もザガズー。親の注意に火を吹いて答える、あの子もザガズー。1分も黙ってられない、この子だってザガズー。
ハハハ。我が家にもいるいるザガズー。世の中ザガズーだらけじゃん。
そして。この絵本。子育てを語るストーリーかと思いきや、ラストにかけて、人生ってやつを物語ってくれます。
人生って、ザガズーじゃない時期の方が少ない???
ギャハハハ。びっくり。ほんとびっくり続きだわん。
育てる側と育てられる側。この絵本は、育てられる側の声を描いているそう(訳者 谷川俊太郎さんが解説されています。)。この解説を読むと、またこの絵本が面白くなります。
育てられる側=ザガズー。
自分でもどうなっていくのか、どうしてほしいのか、うまく表現できないザガズー。それを他人が理解して何とかしようってほうが、土台無理な話。
ブレイクのひょうひょうとした絵は、どう扱ったらいいのか分からないものに変身したザガズーにも、愛嬌を感じます。
「『さーてお次はどう出てくるのか…、そう来るとは思わなかったよっ』てびっくりし続けていなよー。
だって、お次はどうなるのかなーんてこっちも分かんないんだから。悩んでないでよ。
この変わっていく自分にもうびっくりさ、ほうら、一緒にびっくりしようぜ。」
そんな声が聴こえてきそうです。
コメント
えほんかあちゃんさんへ
はなびやさんへ
そうなんですねー。
確かに、この絵本は、主人に薦めると、唸ってました。普段絵本に親しみのない大人にも楽しめるほどに、人生の驚きを見せてくれてますよねー。
確かに、この絵本は、主人に薦めると、唸ってました。普段絵本に親しみのない大人にも楽しめるほどに、人生の驚きを見せてくれてますよねー。
「悲しい本」は読んだことがありましたが、「ザガズー」は初めて知りました。KABAさんのお話を読んでいると、とっても興味深いお話のようで、ぜひ読んでみたいと思います。
ところで、8歳でサンタの使いの者を信じている長男くん、かわいい!一生懸命お手紙書いてる次男くんもかわいい!いつまで信じてくれるでしょうね?コーヒーを用意して、窓を開けて…。KABAさんもいろいろすてきな仕込みをしていらっしゃいますね。マルは、サンタさんに「赤い車」とお菓子を頼んでいます。
ところで、8歳でサンタの使いの者を信じている長男くん、かわいい!一生懸命お手紙書いてる次男くんもかわいい!いつまで信じてくれるでしょうね?コーヒーを用意して、窓を開けて…。KABAさんもいろいろすてきな仕込みをしていらっしゃいますね。マルは、サンタさんに「赤い車」とお菓子を頼んでいます。
こんにちは。コメントとトラックバックありがとうございました。隣町の図書館でもこの絵本は、大人向けの本として分類されていました。「ザガズー」は子育てと人生の驚きをうまく切り取って見せてくれる作品だと思います。
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この絵本は、おすすめですよー。下手な育児書、人生を語る本より、いい♪