ちっちゃなサンタさん
| 「ちっちゃなサンタさん」 | ガブリエル・バンサン 作・絵 もり ひさし 訳 − ブックローン出版 |
クリスマスプレゼント。それは、出会い。

○おはなし
12月24日。とても寒い昼過ぎに。
わたし、みちゃった。空からサンタさんが下りて来たの。
ねえ、あなたちっちゃなサンタさん?
クリスマスプレゼントは?
何にも持ってないよ。
私は、何も持ってないちっぽけなサンタクロースなんだよ。
何も持っていないサンタさんだなんて…。
ちょっと待っててね。
(家に帰って人形を持ってく女の子、マガーリ)
この人形を私に?
うれしいねえ、この私にプレゼントだなんて。
また来年会いましょう。
わたしのちっちゃなサンタさん。
(マガーリはサンタさんの手紙を書きます。)
空を眺めるマガーリ。
「どうしたの?」尋ねるお母さんにも、理由は言いません。
○KABA
プレゼントを持たないサンタさんに息子クンたちはクスって笑い、そうして「エーッ」て声をあげていました。クリスマスプレゼントを持たないサンタさんなんて、サンタクロースじゃないやいっ!!とでも言いたげ。
そう。この絵本は、普通のよくあるサンタクロースが出てくるクリスマスの絵本じゃないです。おもちゃもお菓子も持っていない、ちっちゃなサンタさん。でもね。マガーリは、素敵なプレゼントをこのちっちゃなサンタさんにもらっています。
なんたって、自分だけのサンタクロースと言う存在。そして、来年も会う約束。ママにも内緒の自分だけのサンタさん。お空にいるサンタさん。この存在を思うだけで、わくわくしますもんね。
そうして。サンタさん自身がプレゼントをもらう。
あげるプレゼントを持たないサンタさんのしぐさ、表情が、プレゼントを持たない自分を悲しんでいますよねー。そこへ、逆にマガーリからのクリスマスプレゼント。
二人の出会いが、この二人の心をポッと暖かくしている。
クリスマスイブならでは、の出会い。
心温まる、優しいクリスマスの絵本ですね。
| *リンクな絵本やグッズたち* この絵本に関連するものや、タイトルをキーワードに他の絵本を紹介します。 |
*「ガブリエル・バンサン」の絵本*
| 「アンジュール―ある犬の物語」 |
| ガブリエル・バンサンの絵本処女作です。デッサン画で描かれ、言葉のないこの絵本は、当時、書店で平積みされ話題になっていました。私がはじめて手に取ったガブリエル・バンサンの絵本でもあります。ガブリエル・バンサンの絵本は、デッサン画、水彩画どちらも、文章が短く、絵で語っている部分が多いように思います。そして、登場するものたちの表情、特に眼、その視線の先が、気になります。 |
*「サンタさんへプレゼント」の絵本*
| 「クリスマスにはおくりもの」 |
| イブの夜、靴下を下げて眠る女の子。サンタさんがそこへプレゼントを入れようとすると、そこには「サンタクロースへのおくりもの」と書かれたプレゼントが入っていました。 |
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