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セーターになりたかった毛糸玉

「セーターになりたかった毛糸玉」津田 直美 作・絵
- ブロンズ新社

夢を持ち続ければ、偶然は必然yeah.gif


○おはなし
 毛糸として生まれたからには、誰でもなってみたいと一度はあこがれるのがセーター。10個セットの赤い毛糸玉たちも、セーターになるのを夢見ています。

 ある日、おばあさんがセーターを編むために10個の赤い毛糸玉全部を買って行きました。あこがれのセーターになれるんだ!毛糸玉たちは大喜びで自分の編まれる番を待っています。
 ところが、あと1個の毛糸玉を残して、セーターは編みあがってしまいました。

 一人ぼっちの毛糸玉は、あまり毛糸の箱の中へ。もう、セーターになることはできないのでしょうか。箱の中の他の毛糸たちは、「考えるだけ無駄」と言います。
 でも、部屋にある人形のセーターになれないかしら。
赤い毛糸玉は切なく思っていました。


 次の日。箱から出された毛糸玉。人形のセーターになるのだと思いましたが、小さな手袋になりました。それは、おばあさんの孫へのプレゼント。
 子どもは、手袋が気に入りました。
頬ずりしたり、手袋人形を作ったり、友達に自慢したりしました。
 毛糸玉は、その時初めて、手袋になれてよかったと思いました。


 ところが。子どもは、広場のベンチに手袋をうっかり忘れてしまいました。
 子どもの飼い犬が、手袋を見つけくわえましたが、家に帰る途中、ごみ箱をあさるのに夢中になり、そこへ手袋を置いてきてしまいました。
 
 とっぷり夜が更け、ゴミの山の中で、手袋は、2匹のネズミによってたかって乱暴に扱われました。
 片方は、すっかりほどけてしまいました。もう片方も引き裂こうと、ネズミ達は噛みつきました。

 そこへ、ネコがやってきました。ネズミ達は逃げて行きました。ネコは、片方残った手袋を大事そうに持って帰りました。
 ネコは、手袋をきれいに洗い繕いました。

 でも、手袋の心は晴れません。
セーターになれると思っていた頃を思い、悲しくなりました。
手袋の役さえ出来ないぼろくず。
でも、今もセーターになりたい未練がましい自分が情けない。



 次の日は、猫の家のおチビさんの誕生日。お母さんネコは、昨晩繕った手袋をプレゼントしました。

 手袋?
いえ、それは、真っ赤なセーター。

(おチビちゃんのしっぽを入れる部分もある、着ぐるみセーター。)

 セーターはとっても幸せ。



○KABA
 学生時代、友人がこの絵本を読んで聞かせてくれました。なんともかわいいお話。表紙もそして中身も、絵が愛らしくって、最後のハッピーエンドに心温まったんです。
 ですが。改めてこの絵本を手にとって、????疑問符だらけ。あらー。こんな他人任せで成り行きでハッピーになるお話だったっけ?て、まず思いました。手袋になれてよかったじゃん。ここで終わればいいのになーとも思いました。でも、この絵本。最後はセーターになっちゃうんですよねー。

 偶然。
最初にセーターになれなかったのも偶然。
最後にセーターになれたのも偶然。
 そうでしょうか?願いが叶うのは、偶然?
わたしは思います。
 夢は捨ててしまったら叶う日は永遠に来ない。夢を持ち続けること、それが、夢に近づく1歩だと。
 とすれば、夢を持ち続ける毛糸玉に起こったすべてのことは、偶然ではなく必然だったのかも知れませんね。
 自分で動くことのできない、言葉を伝えられない毛糸玉の精一杯が、願い続ける強い気持ちだったのかも知れません。これが、毛糸玉じゃなければ、例えば、人間なら、夢を追い求めるために願い続けることプラスアルファが必要でしょうけど。

 そう思いページをめくっていけば。
私は、最後のハッピーエンドがすんなり受け入れられます。
そして、かわいい、ほっこり温かい絵本を楽しめます。





 
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 絵本ではありませんが、「おかあさんといっしょ」に♪いちごはいちご♪という歌があります。

♪大きくなったら何になろう。
ショートケーキがいい!
白いクリームの上にちょこんと座るの。♪

そんな夢を抱いているいちごですが、シュガーボーイとお鍋で出会い、
おいしいジャムになります。
かわいいリボンを結ばれて、ジャムもいいわね!
なーんていう内容で、「おかあさんといっしょ」では、アニメーションにのって描かれています。


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コメント

はなびやさんへ

 はじめまして。絵本ナビで何度もお名前は目にしていたので、訪問うれしいです。ありがとうございます。
 私も、有名声優さんがこのお話を語るのを教育テレビでみたことがあります。あんな風にお話だけで語られると、あれ、って思うことなくただ、心温まるかわいいお話って印象でした。
 実際手に取ると、いろんな発見もあって面白かったです。
男の子が手袋人形を作って遊ぶ場面では、手袋人形の作り方が図で解説されていて、それもまた絵本ならでは、で楽しかったです。
 
 

初めまして

初めてお邪魔します。はなびやと申します。この絵本、NHK教育テレビで見ました。何となく気になるお話ではあったのですが、ちょうど息子の園バスが来る時間と重なって、最後どうなったかな?と思っていました。絵本が出ているのですね。図書館で探してみようと思います。

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