ものしりプクイチ
| 「ものしりプクイチ」 |
| たかどの ほうこ 作 梶山 俊夫 絵 − 教育画劇 |
机上の知識より、体験は勝るのさ

○おはなし
今日は、どうぶつ村の「春のおたのしみ会」。
でも、なんだか空模様があやしい。雨におたのしみ会を邪魔されたくない。
そこで村長は考えた。
物知りだけど、生意気なコブタのプクイチ。
村のみんなにおだてられてクイズ大会に出場することに。
クイズに正解するごとに、この特別な椅子が空へ向かって上がっていく。プクイチなら、どこまでも高く上がれるだろう。そう、雲までも。
雲に手が届いたら、掃除機で吸い込んでお土産に持って帰ってきてほしい。
だまされていることをつゆ知らず、プクイチはクイズに答えていく。
実はこの椅子には、「10問以上答えると危険」の注意書きがあったのに。
とうとう雲までついたとき、くもおとこが現れた。びっくりしたプクイチは、クイズの答えでなく「くもおとこだー!」と叫んでしまった。
とたんに椅子は、「ブー」という音とともに跳ね上がり、
プクイチ、くもおとこ、掃除機は、だんごになって空中へ飛び出した。
プクイチは雲の上、掃除機は椅子の上、そしてくもおとこは、大粒の雨となって地上に落ちた。
プクイチ。雲の上はいい心地。
そのまま風に乗って、いろんな所を見て回る。
いろんな動物たちを見、いろんな景色を見、いろんな人々を見た。
見て、見て、見て、見て、見た。見るしかなかった。
そして、実は自分がそれほど物知りではなかったことに気づいた。
もっと見て、もっと知りたい。一番見たいもの、それは…。
それは、なつかしいどうぶつ村と村のみんな。
どうぶつ村では。
秋のおたのしみ会、ではなくおかなしみ会が始まっていた。
プクイチを思い、反省するために。
そこへパラソルにつかまって舞い降りてきたのは、プクイチ本人。
プクイチとみんなは抱き合い喜びあった。
さあ、秋のおたのしみ会のはじまり!
○KABA
最近の喜ばしくもあり、さみしいこと。それは、長男クンが自分で本を読むこと。
本好きとなった長男クン。「読んで読んで」と本を抱えて私のところにやってきていたのに、今は、自分で本を開いて読んだり、弟たちに読んであげたりするようになりました。それはそれは、喜ばしいことなのですが、残念なのは、長男クンが本を読む時の表情、息づかいなんかを肌で感じることができないこと。普段、本を読んで感想を求めることのない私ですが、代わりに読み聞かせをしながら、息子クン達がどの場面でどんなふうに感じているのかを、表情や息づかいで感じていたのです。一人で読まれちゃったら、そういうわけにもいかず…。
さみしいなーって思っていたのですが、この本は、私が長男クンに久しぶりに読み聞かせをしました。やっぱり読み聞かせは楽しい。
クイズに次々答えるプクイチ。ホエザルの言葉でことわざを答えた時、長男クンは「ほおっ」って感嘆の声を漏らしたんです。そしたらね。その後、このお話でも動物村のみんなが長男クンと同じように「ほお・・・・」と声を漏らして。長男クンと二人で顔を見合わせました。
これよ。これが、読み聞かせの醍醐味さっ。
雲に乗って旅するプクイチですが、ちゃんと最後には懐かしい動物村へ戻ることができました。最後には帰ってこれる。これって大事ですよね。あーよかった。ホッとして。そして、さいごに「おもしろかったー」で終われるこのお話。久しぶりに長男クンと二人で楽しめて、うれしかったです。
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コメント
はなびやさんへ
そうなんですよー。一人で、本を読んでくれることはうれしいような、悲しいような…。一緒に読んでこその楽しみがあるんだzなーって、改めて感じています。
うちの息子は6歳ですけれど、いつか一人で読む日がくるのだなあと思うと、毎日息子と本が読める幸せを噛みしめて味わっています。「久しぶりに長男クンと二人で楽しめて」よかったですね。
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