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きつねのおきゃくさま

「きつねのおきゃくさま」 作 あまん きみこ ・絵 二俣 英五郎
- サンリード

とっぴんぱらりの ぷうyeah.gif


○おはなし
 おなかをすかせたきつねが、ひよこを家に連れて帰り太らせてから食べようと考えた。ひよこは「しんせつなおにいちゃん」のきつねのところへ、あひるやうさぎも連れてきた。みんなにとってきつねは「かみさまみたいなおにいちゃん」その言葉にうっとりするきつね。
 ある日おおかみがやって来た。勇敢に立ち向かうきつね。

○KABA
 勇敢に立ち向かったきつね。ここでよくある話なら、3匹を助けぬいた瀕死のきつねを看病し、そうして4匹末永く暮らしましたとさ。てなもんじゃなかろうか。
 でも、あまんきみこさんの作品は、そうはならない。きつねは恥ずかしそうに笑って死んでゆく。

 この絵本をはじめて手にとったのは保育の勉強中、学生時代に絵本の読み聞かせの実習があり、私が選んだのがこの絵本だったのです。フラリと本屋さんへ行って、平積みの絵本を数冊立ち読みした中から選んだこの絵本。
 久しぶりに絵本を開いたその頃のKABAにとって、この内容は、絵本のイメージを覆す衝撃的なものでした。めでたしめでたしじゃないんです。心にポーンと穴をあけられたような。その穴を埋めたくてもう一度読み返しましたが、やっぱり埋まりませんでした。でも、他の絵本にない内容に惹かれてこの絵本をレジに持っていったのです。
 読み聞かせの実習では、みんなの反応はいまいちでした。子供役の生徒達は絵本に笑ったりかわいい質問をしたりするなど、子供役になりきっていました。でも、絵本の内容に素に戻ったようでもあり、反応がなかったのです。これ以降。保育の仕事についたKABAはこの絵本を子供たちに読み聞かせすることはありませんでした(実習の時のことが尾をひいたのね)。
 そして。この絵本を開くきっかけをくれたのは、長男クンでした。友達と教室に置いてある絵本の話題になった時、2人ともこの絵本の結末に盛り上がったようです。夕食時、そんな話をしてくれた長男クン「でな、そのやさしいきつね死んでしまうねんで」生返事をしていた(許せ)母は、ここで、初めてピンときた。「その絵本うちにある!!」表紙を見せると「それそれ」と喜んでいました。
 やっぱ親子なんだね。君もこの絵本で心に穴が開いたんだね。そう思いつつ、後日、ユックリもう一度この絵本を読み返しました。
 そうして思いました。そりゃあそうだよね。弱肉強食の世界だもん。このまま行ってもうまくいかなかっただろうし。」なあんて、ななめにみたりしました。やさしい心、親切な心、勇敢な心、信じる気持ち、素直な気持ち。いろんなものがちりばめられているけれど、最後は、切ないKABAです。きつねよ、よくやったとは思えない。でも、最後にそばで泣いてくれる友がいたのはよかったのかな?
 このおはなし、最後は昔話風に、

とっぴんぱらりの ぷう。

で終わっています。
はいこれまでよ。現実の世界に戻ってね。そう言っているようです。 
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